【2025年度最新】慶應義塾幼稚舎入試にタブレット課題が登場〜時代を映す新しい小学校受験のかたち〜

お世話になっております。

小学校受験コーチのかけるです。

今回は、「【2025年度最新】慶應義塾幼稚舎入試にタブレット課題が登場〜時代を映す新しい小学校受験のかたち〜」というテーマで解説していきたいと思います。

常に時代の先を走ってきた慶應幼稚舎の入試において全受験生が注目すべき変化があったので、それについての私なりの考察や日々の受検対策で取り入れられることなどをお伝えしていきたいと思います。

タブレット端末を使った課題が出題

2025年度の慶應義塾幼稚舎の入試では、女子グループの3日目に非常に注目すべき課題が出されました。

それは、タブレット端末を用いた創作型の課題です。

これまでの小学校受験では、紙と鉛筆、絵の具やクレヨンなど、いわゆる「アナログな表現手段」が中心でしたが、今回は明確にデジタルツールが組み込まれた試験内容となっていたのです。

課題の流れは以下の通りです。

まずは小さなカードに自分の姿を描くところからスタート。

次に、大きな画用紙に「自分が住んでみたい家」のイメージをクレヨンで描きます。

そして、その大きな絵の上に自分を描いたカードを置いて、パラパラ漫画のように少しずつ動かしながら、タブレット端末で連続的に撮影し、指定されたアプリで動画を作成するという流れになります。

※タブレット端末やアプリの使い方は最初に先生から説明があります。

最終的には、その動画について先生から「なぜこの家を描いたのか」「どんな工夫をしたか」などのお尋ねがあり、子どものコミュニケーション能力や思考の深さ、表現力などが問われました。

このように、「描く」「動かす」「説明する」だけでなく、ICTツールを使って「記録する」という要素を組み合わせた課題は、今までの小学校受験には見られなかった革新的な試みだと言えるでしょう。

入試形式の変化と時代の反映

今回の慶應義塾幼稚舎の試験は、入試形式のアップデートという意味でも非常に大きな意味を持っています。

多くの私立小学校がICT教育に取り組んでいることをパンフレットやウェブサイトで謳っていますが、その内容が「理念」ではなく「実践」として試験に反映されたケースはほとんどありません。

つまり、幼児期の子どもたちが普段の生活でどれだけICTツールに触れているか、またそれをどれだけ「学び」の中で使いこなせているかを入試の場で評価する、という試みが明確に行われたという点で、慶應義塾幼稚舎は一歩先を行く学校と言えるでしょう。

ちなみに、慶應幼稚舎は、私立小学校の中でいち早く英語教育を始めたり、理科実験教室を作った学校でもあります。

このように、慶應幼稚舎は他の私立小に先駆けてさまざまなことを実践してきた歴史があるため、そういったことを踏まえると今回の入試内容も納得できると思います。

大学院との共同研究プロジェクト
が背景として考えられる

このような革新的な試験が実施された背景には、慶應幼稚舎と慶應義塾大学大学院との共同研究プロジェクトの存在があります。

具体的には、「タブレット端末を小学校1年生から一人一台持たせ、どのように学習の質や学びの姿勢に影響を与えるのか」という研究が行われており、実践を通じてその有用性が示されてきました。

<詳細は以下を参照>
「慶應義塾幼稚舎におけるタブレット授業の実践 ~小学校1年生からの ICT 教育~」

この研究では、タブレット端末は「新しい文房具」と位置づけられています。

つまり、鉛筆や消しゴムのように、学習環境の中に自然に存在している道具として活用されることが理想とされているのです。

これにより、ICTツールは特別なものではなく、日常の学びの中にある当たり前の存在へと変わっていきます。

また、情報科の専門授業が10年以上前から全学年に導入されているという点も、慶應義塾幼稚舎ならではの特徴です。

こうした取り組みの蓄積が、今回の入試のような実践的かつ時代に即した課題設計へとつながっているのです。

幼児でも扱えるICTスキルとは?

では、実際に子どもたちはどのようなスキルを求められたのでしょうか?

今回の課題で求められたのは、アプリを開く、写真を撮る、写真を並べる、動画として書き出すといった、一見するとシンプルな操作です。

しかし、これらの動作には「目的を持って操作する力」や「順序立てて進める力」が問われています。

これは、今後の社会で必須となる情報の整理力や表現力に直結するものです。

このようなスキルは、日常の中でも育てていくことができます。

例えば、写真を撮るだけでなく「何を撮りたいのか」「誰に見せたいのか」「どんな順番で見せるのが伝わりやすいか」などを考えるプロセスを大切にすることで、ICTリテラシーの土台が自然と形成されていくのです。

家庭でできる
ICTリテラシーの育て方

ICTリテラシーは学校だけで育つものではありません。

むしろ、日常生活の中で「楽しく、自然に」育てていくことが大切です。

たとえば、公園で見つけた花を写真に撮って帰宅後に図鑑で調べ、絵に描いてまとめてみる。

あるいは虫の動きを動画で撮影し、スローモーションで再生して動きを観察する。

こうした体験を通じて、「撮る」「記録する」「再現する」「伝える」といった力が身についていきます。

また、動画教材を使った学習も効果的です。

こちらの「MAGONOTE」のプラットフォームでは、子どもが自分で作品を選び、動画を見ながら一時停止したり巻き戻したりといった操作を行うことができます。

こうした「自分で学習をコントロールする力」こそ、これからの教育において重要視される能力です。

慶應幼稚舎を受けなくても
知っておきたいこと

今回の試験内容は、慶應幼稚舎だけの特殊な事例と捉えるべきではありません。

むしろ、今後他の私立小学校にも同様の課題が広がる可能性があるということを示唆しています。

大学入試の世界では、東京大学が試験形式を変えると他大学が追随するように、小学校入試でも先進的な取り組みが広がっていく傾向があります。つ

まり、「うちは慶應を受けないから関係ない」と考えるのではなく、今後の受験全体の流れを見通すヒントとして受け止めることが大切です。

この試験を通して、「家庭学習でのタブレットの使い方」や「デジタル機器とどう向き合っていくか」という保護者の意識も、今まで以上に問われていくでしょう。

おわりに

ICT教育は、単に機器を使いこなすことが目的ではありません。

大切なのは、それを通じて子どもたちの「考える力」「伝える力」「創り出す力」を育てることです。

タブレット端末は、今や娯楽の道具ではなく、学びのパートナーとして日常に存在するものへと変化しつつあります。

保護者としても、子どもたちがこの新しい文房具とどう付き合っていくかを見守りながら、家庭の中でも「学びに活かす使い方」を積極的に促すことが求められます。

慶應幼稚舎の今回の試験は、まさにその未来を象徴する出来事でした。

これからの小学校受験を考える上で、ICTという新しい観点をどう取り入れていくか――その問いに向き合いながら受検対策を進めていただけると幸いです。

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